サンセバスチャンとビルバオ


遅れてきた夏休み。スペインはバスク地方のサンセバスチャンとビルバオに行ってきました。「何でもみてやろう」と学生時代から旅行が好きであちこち訪ねてきましたが、年を取るにつれて、自分にしっくりくる旅先が分かるようになってきた気がします。

要は下記の3つの要素をどれだけ満たしてくれるのか。

①美しいフットボールがあること
②食文化が充実していること
③海があって砂浜で読書できること

この必須3か条で考えると、まずハワイは違いますね。ビーチしかない。そして、アメリカはフットボール自体が欠落しているので厳しいです。イギリスはフットボールは刺激的ですが食文化が心許ない。イタリアは食文化は秀逸ですがフットボールが大雑把なので落選です。そう考えると自分にはもうスペインしか見えないんですね。中でもバスク地方は格別です。

サンセバスチャンのビスケー湾のビーチ。
ピンチョス、生ハム、魚介料理、ガストロノミー。
アスレチックビルバオのサンマメススタジアム。

ビーチで泳いで本を読んで、お腹が減ったらバルでつまみ食い。日が暮れたらスタジアムでフットボール観戦。観戦後は再びバルで試合の反省会。こんな夢のような過ごし方を実現できる街が地球上にはあるんですね。バスク地方に行くのは今回が2回目ですが、大好きな場所だと確信しました。

これとこれさえあればいい。
自分の中に価値基準の輪郭が見えてくると旅行も日々の生活も楽しくなってきますよね。
もちろんそのためには、あれやこれにも手を出す期間が絶対必要だと思いますが。





下記、サンセバスチャンとビルバオに旅行に行く人のために参考になればと勝手にオススメスポットを記しておきます。

【サンセバスチャン周辺の美味しいところ BEST3】

1位 NESTOR

サンセバスチャンの旧市街にある異色のバルです。ピンチョスに食傷気味になったらここに行って下さい。素材をざっくり活かした家庭的な大皿料理が旅情感をかきたて抜群に旨いです。トマト盛りとシシトウ焼きを摘んで最後に豪快牛ステーキがお目見えします。味付けは塩のみ。運がよければ、看板料理トルティージャが食べられます。数量限定のため前日から予約しないと食べられない。ただ当日予約した人が現れないとその場にいる客に回ってきます。元アーセナルのアルテタ選手が幼い頃から通っていたという逸話も非常に共感がもてますね。






2位 Gran sol

サンセバスチャンからバスで30分離れた小さな田舎町オンダリビアにあるピンチョスバルです。旧市街にあるピンチョス系の店はどこも素材の組み合わせが似てくるのですが、ここはアイデアが斬新かつ味つけも繊細です。特にピンチョスコンクールでグランプリ獲得したという半熟卵とイカスミの鶏スープは必食かと思われます。




3位 IRIBAR

サンセバスチャンからバスで30分程離れた漁師町ゲタリアにある炭火魚介レストラン。チャコリの産地だけあってチャコリはめちゃくちゃ旨いです。エビ、タコ、タラなどの炭火焼はもちろん、濃厚魚介スープもおすすめです。

【ビルバオでの楽しい過ごし方  BEST3】

1位 サンマメスでフットボール観戦

正直フットボールが好きでないという方はビルバオに行く必要はそんなにないかと思われます。フットボールが重心となって動いている街です。血統主義を未だに貫くスタジアムの雰囲気は筆舌に尽くしがたいものです。世界の絶景の一つです。




2位 ピンチョス広場ではしご酒

旧市街の中にピンチョス広場というのがあります。グレトキという有名なバルから時計周りに隣接しているバルをはしごするのがおすすめです。ちょうどよい規模感で巡れます。

3位 ビルバオ川沿いをランニング

北はサンマメスからグッゲンハイム、そして旧市街まで、ビルバオ川沿いの遊歩道で歩いてまわれるコンパクトな街です。絵本の世界と見紛う街並を横目に川沿いをランニングするのが気持ちいいです。













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