レスターシティー
普段はアーセナルやバルセロナのパスサッカーが三度の飯より好きです。
とはいえ、今シーズンのレスターの躍進に心震えずにはいられませんでした。
奇跡といえば奇跡ですが、一発勝負のトーナメントではなく、全38試合を消化するリーグ戦の結果ですので、奇跡という表現は少し違う気がします。
プレミアリーグは資金力で圧倒的に勝るビック4がここ数十年タイトルを独占してきたリーグです。日本でいうJ2、J3、JFL辺りを漂っていた片田舎のサッカークラブが優勝するといのは、ほとんど「ミッションインポッシブル」の世界です。不遇に喘ぐ人々や子ども達に、「どんなことでも実現可能」という教訓をリアリティを帯びた強烈なメッセージとして届けたのではないでしょうか。すごい。すごすぎます。2016年度の最大の事件です。
最も印象に残ったのは、月並みですが、レスターの「チームとして戦う強さ」です。
メンバーの補完し合う関係性が素晴らしすぎた。
個人能力の凸凹が笑っちゃうぐらいハッキリしてて、互いの短所を互いの長所で補い合い相乗効果を生むというチームマジックが炸裂してた。
1+1がなぜか3になっちゃうやつ。
●岡崎選手
長所:運動量、インテンシティー、守備力
短所:テクニック、スピード
●バーディー選手
長所:スピード、決定力
短所:テクニック、運動量、インテンシティー
●マフレズ選手
長所:テクニック
短所:運動量、守備力、闘争心、スピード
他の選手も皆こんな感じ。
それぞれの選手が自分ができることとできないことを認め理解しているので、互いの信頼関係が深く育まれていくのが、試合を観る度に感じ取れました。パズルのピースがハマりまくる感覚。1人の超越したスーパープレイヤーがいなくても、頼りない個人の集まりでも、有機的に結合しあうことで、それ以上の強さを手に入れることができるという、チームビルディングのお手本のような存在でした。来期も楽しみです。
レスターから学ぶことがめっちゃあります。
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